スルファジアジンナトリウムは、中等度の作用を持つスルホンアミド系抗菌薬で、主に動物用医薬品の原料として使用されます。白色の粉末で、様々な感受性細菌による感染症の治療および予防によく使用されます。
獣医学分野におけるスルファジアジンナトリウムの主な用途は次のとおりです。
感受性髄膜炎菌による流行性髄膜炎の治療:感受性髄膜炎菌による流行性髄膜炎の予防および治療に使用します。
急性気管支炎、軽度肺炎の治療:感受性菌による急性気管支炎、軽度肺炎に効果があります。
アストロカルジアの治療:ノカルジア・アストロカルジア菌によって引き起こされる感染症の治療に使用されます。
クロロキン耐性ファルシパルムマラリアに対する補助療法:クロロキン耐性ファルシパルムマラリアの治療にピリメタミンと組み合わせて使用します。
トキソプラズマ症の治療:ピリメタミンと組み合わせて、トキソプラズマ症によって引き起こされるトキソプラズマ症の治療に使用されます。
クラミジア・トラコマティスによる子宮頸管炎および尿道炎の治療:第二選択薬として、クラミジア・トラコマティスによる子宮頸管炎および尿道炎の治療に用いられます。
さらに、スルファジアジンナトリウムは、その広範囲な抗菌スペクトルにより、非酵素産生ブドウ球菌、化膿レンサ球菌、肺炎レンサ球菌、大腸菌など、様々なグラム陽性菌およびグラム陰性菌に効果を発揮します。しかしながら、近年、一部の細菌はスルホンアミド系薬剤に対する耐性を高めているため、その使用は制限されています。
獣医薬の原料として、スルファジアジンナトリウムは通常、高純度の白色結晶粉末の形で提供され、その安定性と効能を確保するために乾燥した暗い条件下で保管されます。

ご興味がございましたら、お問い合わせください。
Email: nvchem@hotmail.com
投稿日時: 2024年6月7日